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樋瀬戸の念仏道場


 樋瀬戸の念仏道場(ひのせと の ねんぶつどうじょう)は、本願寺中興の祖である本願寺8世蓮如(れんにょ)が15世紀の文明年間(1469年~1486年)に浄土真宗の北陸布教を行った際に各地で建てられた念仏道場の一つです。1594年(文禄3年)の砂子坂末寺之覚張(すなござか まつじ の おぼえちょう)には砂子坂にある21の末寺(道場)が列記され「いわき願生道場」「中河内道場」「荒木道場」「日のせと道場」などの道場名がみうけられ、「日のせと道場」が現在の樋瀬戸の念仏道場とされています。道場の多くは、その後、真宗寺院となったり、過疎化で消滅し、現在も道場として残っているのは樋瀬戸集落にあるこの念仏道場のみとなっています。この樋瀬戸の念仏道場は、1979年(昭和54年)12月12日に福光町指定文化財となり、市町村合併がおこなれた現在は南砺市指定文化財(建造物)となっています。
 現在の建物は、1879年(明治12年)建てられたもので、樋瀬戸集落のほぼ中央の山寄りの高台(標高 約210m)に東を正面として建っています。建築当初は茅葺屋根となっていましたが、今は瓦葺となり、内部も改装されています。なお仏間は当時のままの状態です。
 この樋瀬戸の念仏道場のある樋瀬戸地区は、かなり辺鄙な場所で、たぶん南砺市民でも「樋瀬戸はどこにある?」と聞かれても即答できるのは旧福光町の住民くらいです。樋瀬戸地区は、打尾川と小矢部川が合流する嫁兼地区(よめがね)より約3キロメートル上流にある集落で打尾川に面しています。車で行く場合は、国道304号線の高宮の交差点から県道289号線に入りひたすら県道沿い(南西方向)へ進みます。また、城端地区にある桜ヶ池から県道292号線(1車線の山道)を進んで、七曲で県道289号線に合流し、樋瀬戸へ向かうといった2つの道順があります。
 
樋瀬戸の念仏道場(写真:2011年4月2日撮影)
樋瀬戸の念仏道場
 
樋瀬戸の念仏道場地図、オレンジ色のバルーンアイコンが樋瀬戸の念仏道場の場所です。
住所:富山県南砺市樋瀬戸
 
樋瀬戸の念仏道場の写真
正面(東面)
正面(東面)
北側面
北側面
南側面
南側面
県道289号線から見た樋瀬戸の念仏道場
県道289号線から見た樋瀬戸の念仏道場
 

 
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