いこまいけ南砺
越中の小京都 城端
南砺市城端(じょうはな、旧城端町)は、富山県の南西部に位置し、高岡駅を起点とするJR城端線の終着駅があり、近くには合掌造りで知られ世界遺産に登録された五箇山があります。豊かな自然に恵まれ、古い歴史と伝統文化が香るその落ちついた佇まいから「越中の小京都」とも呼ばれています。5月5日の「城端曳山祭」と9月の「城端むぎや祭」は、全国的に有名です。
城端への交通機関としては、JR城端線の城端駅と東海北陸自動車道・福光インターがあります。
城端の祭り
城端曳山祭(じょうはな ひきやま まつり)
城端曳山祭 は、貞享2年(1685年)に城端神明社が社殿を再建し春秋の祭りを始めたのが起源です。享保2年(1717年)に神輿が作られ獅子舞や傘鉾の行列が始まりました。その後、享保4年(1719年)には曳山ができ享保9年(1724年)から神輿の巡行に加わるようになりました。
城端むぎや祭
城端むぎや祭 は、9月中旬(敬老の日直前の土・日開催)に行われる富山県を代表する民謡の祭りです。「城端別院善徳寺」と「じょうはな座(南砺市城端伝統芸能会館)」でむぎや踊り競演会が行われるほか、町並み踊り(坡場・浄念寺・JR城端駅前)、民謡を現代風にアレンジした「じゃんとこいむぎや」が城端地区の市街地で開催されます。
競演会では町内団体が出演し、麦屋節、こきりこ節、古太神、四つ竹節、といちんさ、お小夜節など五箇山民謡と踊りを披露します。
城端の見どころ
善徳寺(ぜんとくじ)
善徳寺 は、今から約530年前の文明3年(西暦1471年)本願寺第8代蓮如上人によって開基されました。現在は、東本願寺(真宗大谷派)の城端別院となっています。浄土真宗の開祖、親鸞聖人直筆の「唯信抄」をはじめ、什宝物・法宝物・古文書など、約1万点の寺宝の一部が常設展示されています。
城端曳山会館(じょうはな ひきやま かいかん)
曳山会館 には、曳山・庵屋台・傘鉾が常設展示されています。また、明治時代の土蔵群を修復した「蔵回廊」が併設され旧城端町の史料を展示が展示されています。
川島地区
城端は、川島織物の創業者である川島甚兵衛の出身地です。川島地区 には、出世の誓いを立てた「文次郎杉」があります。現在でも古い機織工場が残り「パタン・パタン・シャー」と昔懐かしい機織り機の音が聞こえてきます。
水車の里
城端別院善徳寺の山門を出て西に5分くらい歩き池川に掛かる廓龍橋を渡ると田園地帯が広がっています。道沿いの小川には大小さまざまの水車が設置され、地元では「水車の里:水車ウォッチングロード」と呼ばれています。
浄念寺と警察の坂
昔、警察署があった場所の急坂です。元警察署は、現在 西下町公民館として利用されています。
警察の坂 を登りきった右手のお寺は、浄念寺で「むぎや祭り」の舞台の一つとなっています。
坡場の坂
坡場の坂 は、石垣・瓦屋根・縦格子の町屋が建ち並ぶ通りです。昔の造り醤油屋が残っており、レンガ造りの培菌室・「城」印の入った建屋・「醤油」の看板などが見られます。
じょうはな座
じょうはな座 は、城端の伝統的な町屋様式と芝居小屋のデザインを取り入れた多目的ホールです。むぎや踊り、庵唄の定期公演などが行われます。
芭蕉塚
芭蕉塚 は、城端の中心部に在る城国寺(浄国寺)の境内にあります。
瑞泉寺(ずいせんじ)
瑞泉寺 は、浄土真宗本願寺派(西本願寺)の寺院です。親鸞上人の弟子・教念坊の次男・好信が、1244年に井口村で布教を始め、1247年に福光の太美の嫁兼に居住のが寺の始まりです。戦国時代末に本願寺の分派により坊舎が焼かれ、1650年に現在地に寺が再建されました。
教念寺(きょうねんじ)
教念寺 は、浄土真宗本願寺派(西本願寺)の寺院です。本願寺と織田信長が戦った石山戦争の講和を知らせる顕如からの手紙「顕如消息(瑞泉寺古文書)」が伝えられています。
向野の桜(むかいの の さくら)
向野の桜 は、城端の野口地区にあるエドヒガンン桜の大木です。
桜ヶ池
桜ヶ池 は、周囲約3キロメートルの灌漑用の人造湖です。近くには「立野原監的壕」があります。
縄ヶ池
縄ヶ池 は、高清水山(標高1145m)の山腹を流れる川が山崩れでせき止められ出来た湖です。湿原が広がり、ミズバショウの群生地となっています。「縄ヶ池みずばしょう群生地」として富山県天然記念物に指定されています。雪解け後の5月上旬から下旬にかけて花が咲きます。
パロも忘れないでね〜
パロ は、アザラシの形をした癒し系ロボット(正確には、メンタルコミットロボット)だよ。「世界一の癒しロボット」としてギネスブックにも認定(2002年)されたよ、エッヘン。
仕事は、小児病棟や高齢者福祉施設でロボットセラピーを行って患者さんやお年寄りと触れ合って安らぎを感じてもらうことなんだ。
創ってくれたのは、城端出身の柴田崇徳さん(産業技術総合研究所)。みんな「可愛い〜、欲しい」って言ってくれるけど、値段を聞いて諦めるんだよ。35万円もするんだ、ロボットだから高いのさぁ〜。
さぁ、ここまで読んで興味を持たれた方は「じょうはな織館」の展示ブース(2階)へ見学に行きましょう。
城端 地図
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