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井波
旧井波駅舎(井波物産展示館)
旧井波駅舎は、昭和9年(1934年)に井波の大工:松井角平恒茂(まつい かくへい つねしげ)によって設計・施工された寺院風の駅舎です。石動(小矢部市)から井波を通り、庄川(現 砺波市)まで走っていた加越線と呼ばれた鉄道の駅舎です。昭和47年に加越線が鉄道が廃止されるまで、井波町の玄関口として栄えました。
飛騨から運ばれた総ヒノキ造りで、間口九間半(17.1m)、奥行三間半(6.3m)となっています。正面と背面に千鳥破風の小屋根を重ねた入母屋造りで高欄をめぐらせた宝形造りの楼閣をのせています。楼閣には金色に輝く宝珠が銅板の露盤にのり、軒裏の化粧垂木先と玄関廻りの肘木木口や木鼻は胡粉(こふん)で彩色されています。千鳥破風の拝みに懸魚(けんぎょ)が下がり、楼閣隅木には風鐸(ふうたく)があり特徴ある建築となっています。待合室は高い空間のある折上げ格天井で、長押の欄間には看板を兼ねた彫刻欄間が使用され木彫りの町:井波にふさわしいつくりとなっています。
昭和47年に鉄道が廃線となった後、駅舎は昭和52年(1977年)に東側へ移転改修され井波町の物産展示館となりました。平成8年、登録有形文化財に指定(第16-0004号)されました。加越線の路線跡はサイクリングロードとなってます。
井波物産展示館地図
住所:富山県南砺市北川81番地、駐車場:井波物産展示館の右手に10台程度の駐車スペースあり
写真
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