旧上中田念仏道場(富山県指定文化財:建造物)は、庄川右岸の上中田地区(五箇山インターのある辺り)にあったものを、平成7年(1995年)に小原尻﨑にある「民謡の里」に解体移築され、創建当初の姿に復元されしました。建立は文化3年(1806年)のことで、文化4年(1807年)に完成したと伝えられています。備え付けられる聖徳太子画像や七高僧絵像の裏書などからも、建立年代に矛盾はないようです。旧上中田念仏道場は、創建当初の姿をよく残し五箇山における道場の典型例として貴重な建物として富山県指定文化財になっています。
浄土真宗が越中に広まった初期(戦国時代)には各地に道場が作られ、時代を経るに従い各地の道場は次第に寺院となっていきましたが、五箇山では初期の道場のまま現在まで残っているものが多くあります。本来の道場は、「本寺の布教所」とされていましたが、五箇山ではムラの生活と深くかかわり村人の精神的な拠り所や公共の集会所として利用されてきました。世界遺産に指定された相倉集落には、西方道場が残っています。
旧上中田念仏道場(写真:2008年5月16日撮影)
民謡の里地図
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住所:富山県南砺市小原尻﨑14(民謡の里)
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