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五箇山
世界遺産 白川郷
岐阜県を代表する観光地である白川郷は、1995年に「白川郷・五箇山の合掌造り集落」として世界遺産(文化遺産)に登録されました。一般にいう白川郷とは、白川村荻町合掌集落を指しています。合掌造りは、江戸時代から始められた蚕産のために屋根裏に棚を設置したり、豪雪による雪下ろしの作業軽減と屋根裏の床面積拡大のために考えられた住宅形式と考えられています。
白川村や五箇山(富山県南砺市)は、日本有数の豪雪地帯に位置し、山間にあることから明治以降も交通手段が発達せず開発から取り残され貴重な合掌家屋が多く残りました。昭和30年代までは、冬季の積雪のためしばしば陸の孤島になるなど交通が極めて不便な土地でした。なお現在は、東海北陸自動車道や国道156号線の整備により自動車でのアクセスが容易になったことで多くの観光客が訪れるようになりました。
展望台(萩町城跡)から見た白川郷の写真(2006年5月15日撮影)
白川郷 地図
白川郷の見どころ
和田家住宅
和田家は、天正元年(1573年)以来、代々 弥右衛門を名乗っていたことが知られています。江戸時代には名主や牛首ロの番所役人を努めるとともに、白川郷の重要な現金収入源であった焔硝の取引によって栄えた家系です。和田家住宅は、合掌造り民家として最大級の規模をもつ質の高い建築であり、式台付きの玄関を備えるなど格式の高い造りで、世界遺産「白川郷」の合掌造り集落を代表する民家となっています。「母屋・土蔵・便所」が国指定重要文化財、「板蔵・稲架小屋」が岐阜県指定文化財となっています。
明善寺
明善寺には、天台宗の建築様式で建てられた鐘楼門と、約230年前に建てられた珍しい茅葺きの庫裡(くり)があります。庫裡は、郷土館として公開され民具などの資料が展示されています。
合掌造り民家園
合掌造り民家園は、昭和42年(1967年)の加須良集落の集団離村を契機として白川村が民家保存モデルとして「村立 白川郷合掌村」を設立したことが始まりです。平成6年(1994年)には、「野外博物館 合掌造り民家園」に改名され現在に至っています。園内には、岐阜県指定重要文化財9棟をはじめ多くの合掌家屋が保存展示されています。
秋葉神社
江戸時代、度重なる火災や天明3年~7年(1783年~1787年)の大飢饉の時に疫病が流行し、荻町村(現在の白川郷・荻町合掌集落)で230名もの犠牲者が出たときに火伏せ神を祀り平安な生活を祈るために建立した祠が秋葉神社の起源です。大正時代に神殿を改修し、秋葉神社と名前を改め現在に至っています。
白山スーパー林道
白山スーパー林道は、岐阜県白川村と石川県白山市を結ぶ全長33.3kmの自動車道路です。紅葉の美しい場所として知られています。
帰雲城跡(帰雲城埋没地)
帰雲城跡は、現在の岐阜県大野郡白川村保木脇(ほきわき)にあったとされる城です。
旧遠山家民俗館
旧遠山家民俗館は、江戸時代後期の文政10年(1827年)頃に能登の大工によって建てられた白川村を代表する大規模な合掌造り家屋です。国の重要文化財に指定されています。
御母衣ダム
御母衣ダムは、795万立方メートルの岩石と土を高さ131メートル・幅405メートルに渡って築き上げたロックフィルダムです。完成時には東洋一の高さのロックフィル式ダムでした。
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