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庵屋台
大工町 庵屋台
大工町にある庵屋台の原作は明治31年の城端大火で消失し、明治41年に復元されました。庵部分は、平安時代の貴族・在原業平(ありわら の なりひら)の別荘を模したもので、前後の庵を風流な橋で結び、周りには「かきつばた」「おしどり」の造り物を配しています。高さは3.06メートルあります。他町の庵屋台では庵と水引幕の間にある「重(じゅう)」と呼ばれる部分に欄間がほどこされていますが大工町の重だけは彫刻がありません。その代わりに庵の周りにかきつばたとおしどりを配して装飾性を上げているのかもしれません。
大工町 庵屋台(写真:2009年5月5日撮影)
提灯姿となった大工町の庵屋台(写真:2011年5月5日撮影)、庵唄所望
大工町 庵屋台の詳細写真
庵唄(冠友会)
- 2007年、草の葉に
草の葉に
宿りし月も小夜風に
憎やこぼれてはらはらと
露かしずくか
しずくか露か
濡れて色ます野辺の花
- 2008年、忍ぶ恋路
忍ぶ恋路はさてはかなさよ
今度逢ふのが命がけ
よごす涙の白粉も その顔かくす無理な酒
- 2009年、槍さび
槍はさびても その名はさびぬ 昔忘れぬ 落とし差し
エサァサ ヨィ エサァサ ヨィ エヨィヤサ
鳶はさびても その名はさびぬ 昔忘れぬ 纏持ち
エサァサ ヨィ エサァサ ヨィ エヨィヤサ
- 2010年、打水
打水の したたる草に 光る露
恋にこがれて 鳴く虫の 聲を哀れと
聞くほどの 淋しい 吾が身に 誰がした
- 2011年、辰巳
辰巳や よいとこ 素足が あるく
羽織や お江戸の ほこりもの
八幡鐘が なるわいな
- 2012年、玉川
玉川の 水に晒せし 雪の肌 積もる口説の
その内に 解けし 島田のもつれ髪
思い出さずに 忘れずに また来る春を待つぞえ
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