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五箇山
天柱石
天柱石(てんちゅういし)は、五箇山の上松尾地区にある立石です。昔からこの地方の名勝とされ、また神聖な場所と考えられていました。江戸時代に、天に向かってそそり立つ石として「天柱石」の名前が付けられたといわれています。山腹にそびえている巨大な安山岩(火山岩の1つ)の岩塊が見る人を圧倒します。南砺市指定文化財(名勝)になっています。
知名度が低いですがワリと見物客が来ます。所在地は「南砺市上松尾字奥山10」で、国土地理院の地図(1/25000)にも出ているくらいなのでランドマークとなる立派な岩です。
天柱石(写真:2007年5月12日13時45分撮影)
城端から五箇山へ向かう国道304号線を走ると、相倉合掌集落の手前約3kmあたりに「たいらクロスカントリースキー場」の看板の下に「天柱石 左折 3.5km」と標識が出ています。以前からどんな岩だろうと気になっていました。
道は最後までアスファルト舗装ですが、途中にある採石場を過ぎたあたりから林道ぽい細い道となり最後まで行けるんだろうかと多少不安になりましたが、所々に案内板があり迷うことはありません。道は行き止まりで10台分くらいの駐車場となります。こんな山の中に天柱石へ行くための道を造り、更に駐車場まであるとは・・・。
駐車場で車を降りましたが、見える場所にはそれらしい岩はありません。山菜採りのおじさんに道を聞くと「駐車場の奥に道があり、少し行くと階段があり、その上に見える」との事です。
なお国道304号線から天柱石までの道路は、洪水などにより崖の崩落が度々発生しており、通行止めとなることがあります。一度通行止めになると、優先順位の関係?か長期間の閉鎖となります。気合の入った写真撮影で天柱石へ行く場合は、事前に通行可能か確認した方が良いです。
では、行って見ましょう。
駐車場から遊歩道を進み(夏場なら草むら、右手が崖なので落ちないように注意)、階段を登ります。すぐに天柱石が見え、足元に気をつけながらひたすら上を見ながら行きます。ほどなく「ドーン」と岩が見えました。
階段は、天柱石の真下まで続いていました。あまりにも巨大な岩なので下に立つとどんな岩か全然わかりません。岩の下にはケルンらしきものがありました。左手に回り込む道を行くと上から天柱石を見ることが出来ます。右手に行くと天柱石の全体(左上の写真)を見られる場所に出ます。
7年ぶりとなる2014年9月23日に再訪しました。前回と変わりなく立派な岩が出迎えてくれました。岩の右端から太陽が「ビーン」を発している時間帯でした。
天柱石(写真:2014年9月23日13時16分撮影)
岩の真下へたどり着き、上を見てみるが、圧倒されるデカイ岩でトップへレンズを向けて写真を撮るも「何だか判らない写真」となる・・・。前回来た時はケルン状の石積みがありましたが今回は無し、1円玉や5円玉の小銭がジャラジャラ置かれていました。天柱石の真下から左右両側へ回り込める道があります。頑張れば道つたいで一周出来ますが、チョット危ないし、滑ると汚れます。から半分まで行って、戻り、次に逆の半分を歩くという、チョット面倒な歩き方をすることになると思います。
まずは、左手の道に進みました。少し登り坂です。登って見ると、天柱石の後姿を上から見る形になります。天柱石の根元に相当する下のほうに、くぼ地があり、大人でも入れるスペースがあります。天柱石の周辺には紅葉の木が多く、秋の紅葉シーズン(11月上旬?)には綺麗な景色になりますです。後ろから見ると、天柱石のテッペンまで登れそうな感じがしましたが、足がかりとなる窪みが小さく、滑りやすい岩で更に苔も生えているので、登れません。
もどって、右手の道へ、少し行って、振り返ると、天柱石を方向から眺めることが出来ます。「う〜ん、デカイ」という感想です。岩の根元に降りて行きます。天柱石の子分みたいな石が3個ほどありました。子分と言っても、それなりに大きい岩で、木が生えています。このあたりの岩間に潜り込むと、岩の神殿に入ったような気分でした。岩と岩の隙間にはコウモリがいました。
岩に宿木(写真:2014年9月23日撮影)
天柱石 地図、手前の駐車スペースまで細りながらアスファルト舗装の林道が通じています。ただし大雨や冬の雪崩により林道が通行止めになっていることがありますので、事前確認して行った方が安心です。
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