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旧富山県立農学校本館
旧富山県立農学校本館は、砺波市太田出身の大工棟梁(藤井助之丞)の設計施工で明治36年(1903年)5月に竣工した南砺市を代表する近代建築物で、現在は富山県立南砺総合高等学校・福野高等学校 厳浄閣となっています。国指定重要文化財になっています。
木造の和洋折衷2階建て、建築面積100坪の横長の建物で、富山県の農業の近代化に貢献した学校施設であり、簡素ながら充実した意匠でまとめられた県内に現存する数少ない明治期の洋風建築です。コロニアルスタイルの建物で細い板を段が付くように重ねた下見板張りのペンキ塗りで上げ下げ窓の西洋建築的デザインが取り入れられています。正面玄関開き戸の上は明治時代としては珍しい半円形の欄間が飾りつけられています。玄関ポーチの上にはギリシャ風飾り窓があるベランダが配置され、2階屋根中央には半円形の屋根をのせたゲーブル(破風)があります。屋根は寄棟造、桟瓦葺となっています。
昭和42年に新校舎の建設に伴い現在の位置に移転され、学校関連の展示資料室や生徒の課外活動の場として利用されています。一般公開はされていません(申し込めば見せてくれるらしいです)。1997年(平成9年)5月に国の重要文化財に指定されました。建築以来100年を経過し老朽化が著しくなたため、2002年(平成14年)から2005年(平成17年)に3年かけて解体修理が行われました。現在では、まるで新品のような外観(ペンキ塗りたて?)となっています。
富山県立南砺総合高等学校・福野高等学校 厳浄閣(写真:2010年5月3日撮影)
富山県立南砺総合高等学校・福野高等学校 厳浄閣(旧富山県立農学校本館)地図
住所:南砺市苗島433(富山県立南砺総合高等学校 福野高等学校)
旧富山県立農学校本館 写真
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