いこまいけ南砺
いこまいけ南砺 > 五箇山 > 上梨地区 > 白山宮

白山宮 本殿(国指定重要文化財)


 舞殿のある場所から石段を上り一段高い場所にある建物が「本殿」と思いがちですが、正式には「鞘堂」です。鞘堂の中に小さな祠があり、この祠が白山宮の本殿です。通常は公開されていませんが、9月25日と26日に開催される「こきりこ祭り」の本祭りの日(26日)に鞘堂の扉が開かれ本殿を見ることが出来ます。白山宮は、泰澄大師が人形山の山頂に創建した社が起源で、後に現在の上梨の地に移したと伝承されています。
 現在の本殿は、棟札により室町時代後期の1502年(文亀2年)の建立が明らかになっています。もとは、舞殿(拝殿)の奥に安置されていましたが、1914年(大正3年)に拝殿からだし、のちに覆屋(鞘堂)が設けられました。1954年(昭和29年)に解体復元工事が行われ、富山県指定重要文化財となりました。さらに1958年(昭和33年)には、国指定重要文化財となりました。
 1980年(昭和55年)に舞殿(拝殿)が移築修理された時に、その中に本殿を奉置し元型に復元されました。一間社流れ造り(いっけんしゃながれづくり)の本殿の屋根は堅板葺、身舎は舟肘木 板首組の簡素な造りですが、向拝の組物は三斗組、頭貫を虹梁状とし、そのは獣面に近く、蟇股(かえるまた)は手挟みを付けるなど若干の装飾が見られます。木割りは割合に太く、山間僻地にありながら様式的くずれが少なく、五箇山地方の文化を知る上で貴重な遺構とされています。
 
白山宮 本殿(写真:2011年9月26日 こきりこ祭りにて撮影)
白山宮 本殿
 
白山宮 本殿の詳細写真
蟇股
蟇股
神像
神像
鼻木
鼻木
組物
組物
(三斗組)
狛犬
狛犬
 

 
五箇山 白山宮
白山宮 本殿(国重文)、 鞘堂舞殿鳥居と境内洗心狛犬冬の白山宮冬の鳥居雪の境内冬の鞘堂
ページ先頭(白山宮:本殿)へもどる。
Copyright © 2006-2020 Ikomaike NANTO. All Rights Reserved.