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金剛堂山 登山
新緑の金剛堂山 登山
私、南砺市民なのですが、49歳にして初めての金剛堂山への挑戦です。前から登ってみたい山のリストに入っていたのですが、利賀村って南砺市内での結構な場所にあり、登山口から急登だってこともあり敬遠気味だったのです。ただし、急登を登った金剛堂山の稜線は樹木の無いなだらかな風衝草原が広がっており、気持ちよく歩けるらしいです。おまけに360度の絶景、剱岳、立山、薬師岳、槍・穂高連峰、乗鞍岳、御嶽山(御岳)、白山まで一望でき、空が澄んで晴れていれば富士山まで見られるらしいです。また秋には、ブナ原生林の紅葉が美しいらしいです。
そんな訳で、2015年5月23日に金剛堂山を目指しました。天気予報では「晴れ」となっていました。登山ルートとしては、利賀村上百瀬の栃谷登山口から登り、金剛堂山 山頂(前金剛)、中金剛、奥金剛を経て、東俣登山口へ降りて、林道を延々と約10km歩き、栃谷登山口へ戻る周回コースの予定です。山と渓谷社が出版している「新・分県登山ガイド 17 富山県の山」によるとこのルートだと「6時間40分」とされていますが、この本の所要時間ってワリと健脚者の所要時間で書かれており、カメラをパシャパシャやる私だとこんなに早く歩けません。私独自の計算方法では「所要時間:8時間50分」となりました。こちらの数字は、もしものことを考えた余裕の時間なので実際には30分から1時間短縮できる時間です。また、金剛堂山まで登って、時間的・体力的にムリッポだったら周回コースは諦め、素直に登ってきた道を引返します。
金剛堂山(写真:2015年5月23日撮影)、前金剛から中金剛への風衝草原から眺めら中金剛(金剛堂山の最高地点)
金剛堂山 地図、栃谷登山口から金剛堂山を経て東俣を経て林道から栃谷登山口へ戻る周回コース、赤線のルートは実際に歩いたトラックデータです。
地図データ 読み込み中 .....
この場所に南砺市利賀にある金剛堂山の登山コース地図(実際に歩いたトラックデータ)が表示されない場合は、JavaScript を有効にすることで表示できる可能性があります。
上百瀬・栃谷登山口から金剛堂山へ登り東俣峠へ下山したときのトラックデータ:
GPX 形式
金剛堂山と登山ルート上のポイント
- 上百瀬・栃谷登山口:標高 778メートル
- 四等三角点「竜口」:標高 997.9m
- 1021メートル・ピーク
- 1346メートル・ピーク
- 1451メートル・ピーク
- 金剛堂山 山頂(前金剛):標高 1637.8メートル、一等三角点と「藤原義勝」の銘が記された神鏡を祀った祠があります。
- 中金剛:標高 1650メートル、1853年(嘉永6年)に富山藩10代藩主前田利保が山頂で詠んだ歌を刻んだ歌碑が中金剛から北へ約230mの小さなピークにあります。
- 奥金剛:標高 1616メートル
- 1519メートル地点
- 1527メートル・ピーク
- 東俣登山道入口:標高 1513.3メートル、三等三角点「東俣」があります。
- 1476m ピーク
- 東俣峠:標高 1240メートル、トイレ付き休憩所があります。
- T字路:標高 1016メートル
- 949メートル地点
- 828メートル地点
- 803メートル地点
2015年5月23日、金剛堂山 登山ルート、上百瀬・栃谷登山口から金剛堂山を経て東俣へ下山して林道から戻る周回コース
所要時間:8時間10分(7時00分出発、15時07分着)
上百瀬・栃谷登山口(778m)7時00分発~四等三角点「竜口(997.9m)」 7時26分着 / 7時28分発~1021メートル地点 7時36分着 / 7時37分発~1346メートル・ピーク 8時32分着 / 8時35分発 ~1451メートル・ピーク 9時06分着 / 9時07分発~金剛堂山 山頂(1637.8m)9時46分着 / 10時11分発~石碑のある1630mピーク 10時24分着 / 10時26分発~中金剛(1650m)10時34分通過~奥金剛(1616m)10時59分着 / 11時30分発~1519メートル地点 11時54分通過~1527メートル・ピーク 12時05分通過~東俣登山口 12時27分着 / 12時31分着~東俣登山道入口(1513.3m)12時34分着 / 12時36分発~1476m地点 12時41分通過~東俣峠(1240m)13時08分着 / 13時14分発~T字路(1016m) 13時59分着 / 14時00分発~949メートル地点 14時13分通過~828メートル地点・日尾橋 西詰 14時47分着 / 14時49分発 ~803メートル地点 14時56分通過~上百瀬・栃谷登山口 15時07分着
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それでは金剛堂山への登山記録はじまり。
あさ4時半起床、庭の水やりをして、5時40分頃に南砺市某所にある自宅を出発。庄川沿いを進み、小牧ダム手前で国道471号線に入ります。400番台の国道なので、細いクネクネ道をひたすら走ります。土曜日の早朝のためか対向車も少なく比較的楽に走れました。6時23分に利賀村中心部のT字交差点を左折し、トンネルを抜け、その先のT字交差点を右折し、利賀芸術公園などがある上百瀬集落を通過し、旧スノーバレー利賀の前を6時30分に通過、「この先通行止め」の標識がありましたが、車が通れるだけの隙間が開いていたのでそのまま進入、6時33分に栃谷登山口に到着しました。すでに先客の登山グループがおられて、出発準備をされていました。先客がおられましたが、車は3台くらい楽勝で駐車できました。この栃谷登山口には、駐車スペース(20台分ほど、路肩も含めれば30台は楽勝?)、避難施設(コンクリートの土間打ちに壁際に木製ベンチ)と水洗トイレ、水場(沢から引いた水らしい)があります。金剛堂山への登山ルート沿いでトイレがあるのは、この栃谷登山口と東俣峠の2箇所だけです。ニッカズボンに履き替え、登山用靴下履いて、登山靴履いて準備を整え、出発前にトイレへ行きました。
7時ちょうどに栃谷登山口を出発しました。駐車場のある広場の東側を百瀬川が流れており、その先が山です。川には赤い鉄骨の橋が架けられており手摺りもあるので特に危ないことは有りません。ただし滑々の鉄骨なので、濡れている時は注意が必要かもしれません。で、雨の後は水がジャブジャブたまってるかも・・・。橋を渡って山へ入って行きます。ここからの登山道は、金剛堂山の山頂へ続く北西尾根をグングン登る道で、標高差があります。特に登山口から1346メートル・ピークまでは、急登と呼べる坂道です。話を戻し、橋の所から山に入り、沢沿いを歩き、雪解け後に芽吹き花を咲かせた草花を堪能。7時08分に沢を渡る、雪解け水か?ゴージャスに水が流れ、都合の良い足の置き場が無く、滑りたくないのでストックを効かせてジャブリをしながら無事に渡渉。新緑の木々を堪能しながら急坂の登山道(所々にコンクリート丸太の階段)を進む。
四等三角点「竜口(997.9m)」 へは7時26分に到着。この場所には「栃谷登山口より 1km地点」の案内柱がありました。地図的には登山道の左手に三角点のマークがあるのですが、藪の中に入って探したのですが、残念ながら確認できず。7時32分に標高 1,010メートルの場所で登山道に本日初めての残雪ありました。少し歩いた場所に1021メートル・ピーク(地図的には)があるのですが、ピークというより尾根のなだらかになっている場所のため、多少行き過ぎてしまい、GPSで確認して引返し、現地の写真を撮影。気付かずに通り過ぎるくらいなので、何も有りません。ズンズン、尾根伝いに登り続けます。登山道沿いはブナの森が広がり、新緑が綺麗です。今回より1週間早いともっと綺麗な新緑(若葉?)だったのではと想像しましたね。相変わらず、所々で可愛い花が目を楽しませてくれます。8時05分に「栃谷登山口より 2km地点」の案内柱のある場所に到着。地図には何も書いてない場所ですが、標高は1223メートルくらいの地点です。見晴らしは利かず、樹間から辛うじて向こうの山が見えました。更に5分ほど歩くと、標高 1250メートル付近で本格的な残雪が登山道を埋めていました。今年はどこの山でも雪解けが早いので、多分5月下旬の金剛堂山としては雪が少ない方だと思います。アイゼンは必要なかったです。当然、腐った雪でした。
最初の休憩ポイントと考えていた1346メートル・ピークには8時32分に到着。といってもこの場所もよく判らないピークでした。先ほど1021メートル・ピークを素通りしてしまったので、今回はGPS地図を出しながら慎重に歩きました。GPS地図での1346メートル・ピークの手前の木に「片折岳」があり、ここがピークかとも思いましたが、地形を見ると登山道の先に標高の高い場所があり、GPSを信じて登山道を進むと、多少小高い場所になっており、その先は下りだったので、1346メートル・ピークとしました。特に案内板や標識は無く、気付かずに素通りしそうな場所です。見晴らしも良くありません。登山道の左右は樹林と熊笹、前後は登山道のため多少の視界はありますが・・・。出発してから時間も経っていないし、視界もなく休むほど疲れてもいなかったので、この場所はスンナリ通過しました。1346メートル・ピークを過ぎると、折角ここまで登ってきたのに、標高差 50メートル下ります。モッタイナイことです。下る時に正面に見えているのが、1451メートル・ピークで、そのピークから左側へ伸びる尾根の先にある山がめざす金剛堂山です。実は、登山中には山が見えるとしか思いませんでしたが、帰ってからカシミール3Dで確認すると金剛堂山だったようです。下る途中に濃いピンクの山ツツジ?や白いコブシの花が咲いており、パチリパチリと撮影。突然、シャッターが切れなくなり、アレ~状態となり、何もしてないのに「一眼死んだか?」っとなり、しばしホッタラカシにすることにして登山再開。下りきった鞍部(標高 1291m)へ8時42分に到着。恐る恐る一眼レフを取り出し、シャッターを切る、写真撮れました。先ほどの現象は悪い夢、としたかったのですが、その後も同じ現象が出たので、下山後、ニコンへ入院送致しましたよ。とは言え、症状が出ない時は普通に写真を撮れたので、今回の登山では何とか写真を撮れました。鞍部から10メートルほど進んだ場所に「栃谷登山口より 3km地点」の案内柱がありました。それにしても不思議な案内柱である、登山口から何キロメートルと教えられても「頑張りガイが無い」と思うのは私だけでしょうか?「金剛堂山まで残り何キロ」とか「全体で4.7km、ここは3km地点」と書いてもらえると嬉しいです、私なら。ただし下山時なら、現在の案内柱がわかり易い「登山口まで残り3kmね」って感じですね。鞍部から再び登りになり、10分ほどで登山道を覆う盛大な残雪地帯、時たま雪を踏み抜いたりしながら、セッセと登りました。「残雪に新緑のブナ、上を見上げると眩しい青空」とっても絵になる素晴らしい景色でした。
残雪を歩きつつ、目の前にピークらしきものがあり、GPS地図で確認すると1451メートル・ピークのようです。残雪のある場所は北斜面になっており多少開けたなだらかな地形のため雪が多く残っていたようです。9時06分、1451メートル・ピークに到着、登山口から登り始めて2時間です。なお標識等はありませんでした。さすがにこの高さまで登ってくると視界が開けて来ました。旧スノーバレー利賀の上部斜面?が見え、山肌にはジグザグの道がつけられています。山頂部には今でもリフトの柱が残されているようです。遠く東方向に何となく薬師岳が見えたような気がし、南西方向には白山が見えました。1451メートル・ピークまで来れば、金剛堂山はあとひと頑張り(距離にして 1150メートル、標高差 186メートル)です。
9時46分に金剛堂山の山頂(前金剛)に到着。山頂はワリと広く、ベンチにもなる大きな石造り風景指示盤が設置されており、一等三角点の柱石、石造の祠(「藤原義勝」の銘が記された神鏡を祀った祠)、「金剛堂山の記」石碑、「霊峰史跡 金剛堂山」の石柱があります。360度視界が開けています。多少薄曇の空、後立山連峰は見えませんでしたが、東から南には剱岳、立山、薬師岳などの立山連峰に連なる山並み、少し離れて槍・穂高連峰、乗鞍岳、噴煙上げる御嶽山を眺められ、南西を見ると白山、近場では人形山などの山並みを堪能できました。山頂には、富山市から来られたおじさんが1人おられ、山のベテランそうで、山の情報を教えて頂きました。この方も夏山へ向けた足慣らしとのことで、私と同じ目的でした。今日はどうすのか聞くと「ピストン」との事で、周回コースを聞くと「林道が大変らしいよ」との返事・・・。まだ10時過ぎだし、とりあえず中金剛と奥金剛を目指すことにしました。お昼は奥金剛ね。ナンと言っても三角点のあるこの場所は、金剛堂山と呼ばれてはいますが、最高地点ではないのです。正真正銘の金剛堂山・最高地点である中金剛に立たなきゃ金剛堂山へ登ったとは言えないような・・・。登山ガイドに書かれていた風衝草原を歩きたいしね、ただしこの前金剛から見た感じでは草原なのですが、この標高ではまだ草が芽吹いておらず、ちょっと茶色っぽい草原です。お喋り時間と写真撮影パチリパチリで時間が過ぎ、金剛堂山・山頂を出発したのが10時11分となり、25分休憩。
金剛堂山(前金剛)から中金剛の登山道は、稜線上の風衝草原となっており、多少のアップダウンがあり、間に2つの小さなピークがあります。2つ目のピークには江戸時代の1853年(嘉永6年)に富山藩10代藩主前田利保が西白木峰(現在の金剛堂山)に登った時に山頂で詠んだ歌を刻んだ歌碑があります。その歌碑のあるピーク(標高 1630m)には10時24分到着。ネットでは時たま「中金剛に歌碑がある」ような記述を見ますが、実際の中金剛は歌碑のあるピークの南側にあるピークです。で、中金剛(標高 1650m)には10時34分に到着。登山道の左右は木が生えており見晴らしなし。小枝に「中金剛」と書かれたプレートがぶら下げられているだけの場所で、金剛堂山・最高地点にしては淋しい感じでした。と言うことで休憩もせずに通過。中金剛から奥金剛の登山道もアップダウンのある風衝草原。コレといった見どころはありませんが、360度展望できて飽きません。
奥金剛(標高 1616m)へは10時59分に到着。早起きして、お腹がすいたので奥金剛で昼食としました。それなりに広い平地ですが、座ったり出来る更地は狭く、「利賀川水源地標」と記された木柱の周辺だけでした。ここでビックリ、栃谷登山口や上百瀬集落を流れるのは百瀬川で、利賀川ってのは西に山を一つ超えた場所を流れる川です。なので、奥金剛から南へ水が流れ、U字型に流れが変わり利賀川として北へ流れているということです。周りの山並みを眺めながらお昼休憩を30分し、11時30分に奥金剛を出発。ここまで来てしまったら、引返してピストンコースとするのも、南へ登山道を進んで林道経由の周回コースで帰るのも時間的には多分同じくらいです。休憩時間が長すぎましたかね。当初の予定通り周回コースへ進みます。
奥金剛を過ぎて登山道を南へ進みます、この先は、基本的に下りの登山道で楽な行程のはずです。心なし登山道が細くなり、熊笹が繁げるようになりました。奥金剛を出て、1519メートル地点辺りまでは風衝草原が続きます。南を向いて進むので、白山が良く見え、空が澄んでいれば御嶽山も眺められます。ただし、雲が徐々に増えてきており、御嶽山が霞んでほとんど見えなくなりました。風衝草原っぽい熊笹の登山道を気持ち良く歩き、時たまある残雪の道で涼みながら歩きました。1519メートル地点を11時54分通過し、緩やかな下りをプラプラ歩きます。1527メートル・ピークを12時05分通過し、登山道は90度曲がり西方向へ進み、急な下り坂になりました。樹林帯に入り、この辺りから、日当たりの関係もあり登山道に残雪が多くなりました。急坂で残雪なので、結構キツイ下りでした。残雪は腐ってるし、薄くなっているので、時々踏み抜きをして、踏み抜くのが嫌で登山道脇を歩くけれども、そこは熊笹・・・。「周回コース、失敗したかも」とマジで思いました。また、夏にこのコースを歩くと藪漕ぎ必死です。今回はしんどかったけれども、時たまブナ林の中に残雪の広場のような場所があり、雪の白と新緑の綺麗な景色が眺められよかったです。
ガンガン下ると開けた場所に出ました、12時27分到着。朽ちて倒れた案内柱があり、東俣登山口に到着したようです。奥金剛からこの東俣登山口まで約1時間の下りでした。残雪が無いと45分くらいで来られたかもしれません。東俣登山口から先は登山道ではなく、林道(未舗装)となりました。林道の両脇を見ると除雪した跡がありました。こんな山奥まで除雪してくださり、ありがたいです。林道とは言え、もしも除雪してなければ、この先歩くのが大変になるとこでした。なので5月に周回コースを歩こうとする時は、事前に確認した方が良さそうです。東俣登山口で疑問に思ったことは、登山ガイドブックには東俣登山口の記述は無く「東俣登山道入口」と書かれています。三角点がある場所が登山道入口のはず、GPS地図で確認すると、三角点は東俣登山口ではなく、林道を少し下った場所にあるようです。ということで、林道を下り始めました。
東俣登山口から林道を歩いて約3分後の12時34分に東俣登山道入口(1513.3m)へ到着。除雪を行ったであるショベルカーが林道を塞ぐように鎮座していました。林道を塞いでいるので、東俣登山口へは車で入れません。ここ東俣登山道入口(現地標識では金剛堂山登山道入口)に車を停めることになります(ここまで車で来られればの話)。広場と周辺を見回しましたが、三角点の柱石は確認できませんでした。国土地理院の地図では、三角点の真上を道(登山道?)が通っているように記載されていますが、GPS地図での現在地は三角点から右側(東側)へチョットずれてました。三角点のありそうな小高い場所が、林道の脇にありましたが雪に覆われているので確認を諦めました。下山後に地図と歩いたルートを重ねて確認すると、地図上の道(破線なので細い道=登山道)と歩いた林道のラインがかなり違うので、現状の国土地理院の地図は以前の登山道が記載され、林道は描かれていないようです。
登山ガイドブックによると東俣登山道入口から東俣峠までは「荒れた林道」と書かれていました。傾斜があり未舗装の林道ですが、整備された林道で荒れてはいませんでした。ただし、坂道が続く細い林道のため、普通車でここまで来るのは止めた方がヨロシイです。歩くにしても、景色はいいものの、ひたすら砂利道を歩くのでつまらなかったです。ここでも時たま、ブナの新緑、元気になって緑を増した針葉樹(オオシラビソ?)が目を和ませてくれました。
東俣登山道入口から林道を30分テクテク下り、13時08分に東俣峠(1240m)へ到着(奥金剛から東俣峠までの所要時間 1時間40分)。基本的に車が入れるのはこの場所までです。奥金剛から東俣峠まで登山道と林道を下り、この東俣峠に置いた車で栃谷登山口まで車でシューと帰れば、とってもラクチンでしょうね、私はひたすら林道を歩いて帰りますが・・・。トイレと避難施設があり、車を駐車できる広いスペースがあります。「峠」です、西への林道を行くと利賀村上百瀬、東への林道を行くと旧河合村(飛騨市)です。
東俣峠からの林道は、東俣登山道入口からのそれよりも太い道となっています。地図を見ると、東俣登山道入口から東俣峠の道は破線(幅員 1.5m未満)、東俣峠からT字路の道は実線(幅員 1.5m~3m)ですね。東俣峠からの林道は、東俣谷に沿っています。大部分は未舗装ですが、一部はコンクリート舗装、コンクリートの場所は小走りで時間短縮を計りましたが、延々と続く林道に嫌気がさしました。標高が下がったのと、昼過ぎとなり気温が上がってきましたが、谷筋を歩いているので比較的涼しかったです。
この区間で楽しませてくれるのは、時々現れる滝でした。山肌をチロチロ流れ落ちる滝もあれば、対岸の沢からゴージャスに流れる滝もありました。圧巻だったのは、T字路の少し手間にあった、渓流の岩肌を水流が削って出来たであろう滝です。林道から崖になっている真下にあり、見つけ難いのですが、川の流れを見ながらボ~ッと歩いていると轟音で気付きました。岩の川床を流れ落ちる豪快な滝でしたが、真上から見る形になるので写真的には豪快さを表現できませんでした。川まで降りるといいのでしょうが、崖の下なので降りられませんでした。
林道をひたすらテクテク歩くと、東俣橋があります。この場所が、登山ガイドブックに書かれているT字路(1016m)です。13時59分到着。地図を見ると確かにT字路なのですが、現地で見ると南側への林道は廃道のようになっています(すくなくとも、今回の登山時には除雪で出た雪が道を塞いでおり、奥のほうを見てもこの先が道?って感じの森になってました)。また、地図を見るとT字路から上百瀬・栃谷登山口への道は、「幅員 3.0m~5.5mの道路」となっているので舗装された林道を期待したのですが、見事に裏切られ、栃谷登山口の近くまでズッと砂利道の林道でした。愚痴っても仕方ないので、車を置いた栃谷登山口へ向かいます。T字路から先は百瀬川沿いを下ります。雪解け水が流れているので、ここでも涼しかったです。川幅が広がり、滝を見ることは少なくなり、砂防堰堤が沢山造られています。車が通るようになりました。山仕事、林道管理、山菜取り、渓流釣りなどのようです。この辺りなら、綺麗な普通車で入ってくる自動車もチラホラ、まぁバタバタのトラック系が多いですけどね。
949メートル地点を14時13分に通過、できれば15時までに登山口戻りたいので頑張って歩く。日尾橋(828メートル地点)の横を14時47分に通過、14時54分にスノーバレー利賀の斜面がチラッと見えましたが、そんなに簡単に着かず、漸く栃谷登山口の辿り着いたのは15時06分でした。全体的には楽しい金剛堂山登山でした、残雪の登山道を下ったのが一番シンドく、林道歩きは長く疲れましたが滝を見られたのでそれなりに林道歩きも楽しめました。次回は、ピストンで紅葉の金剛堂山ですかね。
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