北野社頭阿国歌舞伎図(きたのしゃとう おくにかぶき ず)は、江戸時代初期の京都の町を描いた六曲一双の屏風左隻で、慶長15年(1610年)前後に狩野派の絵師によって製作されたものと推測されています。屏風には、北野天満宮と阿国歌舞伎(女性歌舞伎)が描かれています。対をなす右隻は現存していませんが、四条河原の遊女歌舞伎と祇園社(現在の八坂神社が描かれていたと考えられています。屏風の絵には、当時大流行していた阿国歌舞伎の興行と観客、北野社参詣人、馬を調教する武士、行楽の人々、喫茶の様子など江戸時代初期の風俗が鮮やかな色彩で描写されています。享和元年(1801年)に御蔵町の氏子が福野神明社に寄進しました。この北野社頭阿国歌舞伎図は、1972年(昭和47年)12月2日に富山県指定文化財(絵画)となっています。通常非公開です。
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