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赤祖父の福寿草自生地


 福寿草(ふくじゅそう)は、キンポウゲ科の多年草です。雪解けとともに地中から短い茎をのばし、その先端に直径3センチから4センチ程度の黄色い花を咲かせます。雪解け後にいち早く春を告げるように花を咲かせることから「元日草(がんじつそう)」や「朔日草(ついたちそう)」などの別名があります。元々は北方系の植物で、日本では北海道から九州にかけての山林の日の当たる場所に自生しています。
 富山県内では、この赤祖父山中腹の梆谷(ほうたに)の他にも数か所で自生していますが、これだけ大きな自生地はこの場所だけです。昭和40年(1965年)1月1日に「梆谷の天然福寿草自生地」として富山県の天然記念物に指定されました。
 この「赤祖父の福寿草自生地」では、かなりゴージャスな福寿草の群落に出会えます。が、行くのはナカナカ大変です。花の時期は、おおむね4月中旬です。当然ながら冬の積雪状況によって、10日前後開花時期が異なります。赤祖父湖から山へ入る林道(アスファルト舗装)が、福寿草自生地の近くまで通っているので、林道からの登山口までたどりつけれれば、登山口から自生地まで20分もあれば行くことが出来ます。と書けば簡単そうですが・・・。まず、雪解け直後ってのが難点、林道は残雪があるため、途中までしか入れません。大体は2kmか3㎞手前で雪があり、車を置いて歩くことになります。福寿草自生地への登山口には案内板があるので、登山口自体はすぐに見つかります。「クマ出没注意」の看板やすぐ近くの沢も目印になります。車数台なら駐車可能です。
 福寿草自生地への登山口の標高は約435メートルです。自生地へは、沢の左側の急斜面(杉木立)をガシガシ登り、標高 460メートルほどの場所で沢を渡ります。福寿草の咲く時期なら沢は雪で埋まっていることが多いので比較的渡り易いはずです。なおガシガシ登らなくとも、登山口から左へ薄っすらと踏み跡があり、斜面を折り返しトラバースする感じで、沢の渡渉点までの道があります。渡渉点の先に、踏み跡を見つけられれば、あとは簡単、渡渉点からの踏み跡を約110メートルほど歩くと「梆谷の天然福寿草自生地」と書かれた木製の案内柱(標高 470メートル)があります。この案内柱の先にある斜面が福寿草の自生地です。なお登山道(踏み跡)には指導標が一切無く、道が判り難いので、慣れない人は一人で入らない方が賢明です。福寿草の花は、太陽の光で花を開閉します。そして赤祖父の福寿草自生地は西斜面にあります。このため、午前中より午後の方が花を見るのには適しています。
 
赤祖父の福寿草自生地(写真:2017年04月06日9時09分撮影)
赤祖父の福寿草自生地
 
福寿草自生地への登山口(写真:2017年04月06日7時58分撮影)、標高 435メートル
福寿草自生地への登山口
 
沢の渡渉点(写真:2017年04月06日8時09分撮影)、標高 460メートル
沢の渡渉点
 
「梆谷の天然福寿草自生地」と書かれた木製の案内柱(写真:2017年04月06日9時00分撮影)
「梆谷の天然福寿草自生地」と書かれた木製の案内柱
 
福寿草の蕾(写真:2017年04月06日9時03分撮影)、この日は用事があり朝早く行ったため花は開いていませんでした。
福寿草の蕾
 
赤祖父の福寿草自生地 地図
富山県南砺市川上中字梛谷島、自生地の緯度経度:36°30'57.6"N 136°57'10.0"E (36.516000, 136.952778)
 
赤祖父の福寿草自生地と周辺の見所
1. 林道から丸山への分岐
2. 四等三角点「丸山」:標高 496.84メートル
3. 扇山登山口
4. 福寿草自生地への登山口
5. 沢の渡渉点
6. 赤祖父の福寿草自生地
 

 
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